旅行が好きで大学生のときにバイトしてお金をためては、ヨーロッパやアメリカなど、たくさんの国に旅行にいきました。
もちろん学生の貧乏旅行で、空港チケットとホテルが手配されているだけのフリープランにしていたので、食事などもいつもマクドナルドやピザなど手軽なものしか食べられませんでしたが、色々な国の人と話したり文化にふれて、とても楽しく有意義な時間をすごしました。
その中でとても大変だったアメリカ旅行についてお話します。
アメリカのラスベガス、フロリダをまわるツアーで、もちろんフリーでしたが、問題は乗り換えが何回かあるのに、ラスベガスの空港まで独自で行かなければいけないということで、友達とドキドキしながら飛行機にのりました。
乗り換え地点の空港につき、おりたものの、本当に空港の規模が大きく、上の看板表示をみるだけでは難しく早速迷いましたが、スーツケースをもって長い通路を歩き、二人でさまよっていると、大きいからだの黒人の警備員さんのような人に止められ、パスポートとチケットを見せろといわれました。
パスポートみせたらだめだろう、とためらっていたら早口で何かいわれ怖くなってしぶしぶ出すと何かにチェックして、スーツケースの鍵プリーズといわれました。
えーーーと納得いかない顔をしていると、鍵がないと思われたのか、何か器具でがんっとこじ開けられ、中を開き、よしっというかんじで、スーツケースを閉じ鍵のロックを開けたまま誰かに渡されました。
友達はとりあえず焦って鍵を自分であけ、カバンを渡したので、中をあけチェックし、またロックをあけたまま横の人に渡され、私たちのスーツケースは持っていかれました。
こっちに進めみたいな感じで誘導され、よくわからないままついていきました。
その頃はおそらくテロの脅威があり、空港を厳重チェックしないといけなかったようで、身体チェックのとき、いつもならさっと通れるのに、サンダルも機械に再度かけられ、女性警備員にジーンズのボタンまで外して探知機をかけられました。
そしておそらくこれであろうと思われる飛行機に乗りましたが、私たちの頭の中にはスーツケースはどこにいったんだろう、無事にこの飛行機にのっているのか、降りたときに荷物がもし無かったら誰に話して、どうさがせばいいのか、、不安に押しつぶされそうなフライトでした。
結局は、ちゃんと荷物もあり、受け取ることができ、なんだかんだとありながらも楽しい旅行ができたのですが、本当にあんなによくわからず流されるままに従って恐怖を感じたのはアメリカの空港だけでした。
後で考えると、おそらくスーツケースにロックはかけてはいけないようで、鍵も確認したことがわかるようにあけたままで流さないといけないようなのですが、パンパンに荷物でふくらんだケースが何かの拍子に開いて散乱したらどうしようととても不安になりました。
楽しかったので、いまでは笑い話ですが、アメリカだけは添乗員さんが同行してくれない旅行はいけないなと思いました。
身体の大きな黒人男性にあれこれ指示されるのって怖いですよ。本当の警備員だったから良かったけど、本当に悪い人だったらと思うとゾッとしちゃいます。