私が大失敗したバーベキューの体験談です。今から13年前の夏の事です。その年は結婚した年で、私はまだ新婚でした。
旦那の昔からの友人が海沿いに住んでいて、その方にバーベキューに誘われました。夏は必ずバーベキューを楽しむお宅で、海で獲れた新鮮なホタテや牡蠣やお魚、そしてお肉でご馳走してくれるというのです。
結婚のお祝いも兼ねているから、気軽においでと言われ、そのお言葉に甘えて楽しみにしてお邪魔しました。
目と鼻の先が海という絶景を眺めることができる最高の場所に友人宅はありました。
そんな眺めにとてもワクワクしながら車から降り、挨拶をしようと歩いていると私の足にチクっと痛みが走りました。
見てみると小さく血が出ているのが見えました。落ちてる小枝にでもぶつかったかな?と思い、気にしない事にしました。
挨拶を済ませ、バーベキューに参加し始めた頃、手の甲もチクっとし、見てみるとまた出血です。血が出ている事に気付いたその友人の奥様が「もしかしたらブヨに噛まれたのかもねー」と虫刺されの薬を塗ってくださいました。
そのあともチクチクっと色んな場所を刺されていて、全部で10カ所以上もやられてしまいました。
その度に虫刺されの薬を塗って過ごしました。ブヨという虫のことも知らずにいたのでこの後、大変な事になるとは思いもしていませんでした。
そして数時間後、足が重く熱く痒みも増してきている事に気づきました。なんとなく体全体も腫れぼったく、肘などの関節も痛い。
しかし、誘ってくれた旦那の友人の手前、そして楽しんでいる皆さんに体が辛いなどと言える訳もなく、我慢をして数時間過ごしました。
今思えば、私は運転手だった為、お酒を飲んでいなかったのが救いでした。
その日は海岸で花火を楽しんで、お開きになりました。
車に乗り、実は体が痒くて重くて辛いと旦那に伝えましたが相手は酔っ払い。話も聞いてもらえず、我慢しながら家に向かいました。
1時間ほど運転し、家に到着後、すぐに全身を見てびっくり!ブヨに刺された所が全て腫れあがっているのです。
足の指、足の甲、全て腫れていて歩くと激痛です。関節の痛みは、肘を刺されたことが原因のようです。知らない間に耳も刺されたようで首のリンパも痛い。痛すぎて涙が出てきました。熱も上がってきました。
こんな状態で一晩過ごせる訳もなく、たかが虫刺されで救急受診するのも気がひけるし、寝ずに朝を迎えました。
もちろん酔っ払いの旦那は熟睡です。朝イチで、近くの皮膚科を受診する事にして、職場には恥ずかしながら休みの連絡を入れました。
皮膚科に到着すると、安心からか、またまた涙が出てきました。看護士さんからは、どこに行ったらこんなに刺されるのー?と笑われる始末。
それからお医者さんからは「ブヨはタチが悪いんだよ、これだけ刺されれば熱も上がってしまうしリンパも痛むよ。海辺に行くのに、何も知らなかった?海辺の人達は良く刺されるから、免疫あるからね、キンカン塗っとけば治ると信じてるんだよ」と言われ、チクっとした時にキンカンという薬を塗ってもらった事を思い出しました。
受診してよく効く薬をもらいましたが完治するまで一週間かかりました。足が腫れてしまったので靴も履けず、スリッパで通勤しました。
結婚のお祝いで初めてバーベキューをしてもらい、あれから13年、ブヨが怖くて我が家ではバーベキューをしたことがありません。子供たちもそのせいでまだバーベキューを体験した事がありません。楽しいはずの海辺で悲しい思い出にならない為に、ブヨには要注意です。
虫って怖いですよね。小さいからついつい油断しちゃうけど、虫が媒体の病気って沢山あるから本当に怖い。最近は外国からヘンテコな虫がいっぱい来るし、なんたって小さいから見つけづらいのが厄介ですよね。蚊・ブヨ・アブ・ダニ・ハチこいつらに絶対に刺されない薬を誰か考えてーー