最近、日本でも話題となっているヒアリは、その毒性の強さから、危険な外来種の蟻として行政が注意を呼び掛けています。
ヒアリの生態の特徴としましては、まず、草原に住み着くということです。ですから、草原がある公園などで遊ぶ際は注意が必要です。
また、蟻は行列を作って歩くのですが、国内の蟻ですとほぼ同じ大きさの蟻が列を作って歩いています。ところが、ヒアリは体の大きさがまばらです。ですから、列を作って歩いていても、様々な大きさの蟻が列を作って歩くことになりますので、他の蟻と区別がつきます。
ヒアリの巣は蟻塚です。蟻塚を作って巣とすることで活動をしています。ですから、草原のある場所で蟻塚を発見しましたら、そこにヒアリがいる可能性がありますので、うかつに近寄らないことが大切です。
ヒアリの画像
ヒアリとはどのような蟻なのか、実際にヒアリを見た人はほとんどいないはずですし、画像などをアップ出来る人も一般人では限られているはずです。
ですのでここではウィキペディアに掲載されている写真をご紹介するに留まります。
ヒアリはこのような姿形をしているようです : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AA
ヒアリを発見したら
もし発見したときの対策方法としましては、絶対に触らないことです。もし触ってしまい、?みつかれてしまいますと、ヤケドをしたような熱くて痛い感覚に襲われます。
そして、最悪の場合は死に至ることもあります。猛毒を持っている蟻ですので、絶対に触れてはいけません。
ヒアリと思しき蟻を発見した場合は、各地方自治体の環境保全課に連絡をして、実際に見てもらいます。
見てもらっても判断がつかない場合は、専門の研究機関で調べることとなります。それでヒアリということが判明すれば、環境保全課の人が駆除してくれます。
自分でも殺虫剤で駆除することは可能ですが、万が一の危険性を想定して、自分で駆除することはできるだけ避けて、環境保全課の人に駆除してもらうのが安全と言えるでしょう。
このように、ヒアリは国内の蟻とは異なった独特の生態で生息しており、外見的にも特徴があります。
赤茶色の胴体に黒い腹部で胴体が細いという、独特の体型をしていますので、怪しいと感じた時は地方自治体の環境保全課に連絡をして、実際に確認をしてもらい、もし本物であれば駆除してもらうという対策が必要となります。
ヒアリによる被害の事例
近年では、急速にヒアリによる人間への被害が増加してきています。南米産のヒアリは、赤に近い茶色の体が特徴ですが、非常に攻撃性も強く毒針を持っている点が最大の脅威といえます。そのようなヒアリの被害の具体的な事例としては、ゴルフ場で草むらの陰に潜んでいて、集団で人間の足や腕を何度も刺される被害がありました。
刺された時の痛みは強く、火傷のように凄まじいショックからこの名前がつけられました。そのほかにもかゆみや発熱、蕁麻疹、強い動悸などアレルギー症状を引き起こすことになったのです。ある被害者はアナフィラキーショックとなり、命の危機にまで発展したのです。
日常生活の中で子供達がよく利用する公園や学校の校庭などにもヒアリは生息している可能性も高いため、細心の注意が必要とされています。このように、ヒアリから身を守るためには、草むらを歩かないように心がけたり、肌を露出しないよう長袖長ズボンのスタイルで出かけるようにすることである程度は予防になります。
免疫力の弱い子供やお年寄り、ペットなどがいる家庭は特に警戒することが大切といえます。万が一ヒアリを見つけた場合には、プロの駆除業者や関係機関に相談した方が安全です。
ヒアリの天敵について
2017年の夏に話題になったニュースの一つに、全国の複数の港でコンテナ内からヒアリが見つかったというニュースがあります。ヒアリは、獲物の捕獲や自己防衛をする際に毒液を出すことが知られており、人間が刺されると身体に様々な症状があらわれます。大半の人は痛みやかゆみ、蕁麻疹などが生じる程度で済みますが、中には動悸やめまいを発症する人もおり、稀に死亡する人もいます。
人を死に至らしめることがあるほど強力な毒液をつくりだすことができるヒアリですが、実は他の動物と同様に天敵がいます。
代表的な天敵はノミバエで、アメリカでは行政がヒアリの繁殖を阻止するために活用しています。ノミバエの腹部にはトゲがあり、ヒアリの身体に突き刺して大量の卵を産み付けます。孵化したノミバエの幼虫は、ヒアリの体液を養分に成長しながら頭部に向かって移動し、頭部に達したら脳を食べたり溶かしたりしてしまいます。やがて頭部は身体から転げ落ちますが、そこからしばらく経つと口から、成虫となったノミバエがたくさん出てきて飛び立っていきます。
ノミバエ以外にも天敵がいて、トンボ、クモ、サソリ、アルマジロ、エントツアマツバメなどの鳥などが餌としています。また、アリの種類の中にはヒアリの女王アリを攻撃して殺害する種もあり、このようなアリも天敵といえるでしょう。