蟹の雑学

蟹 グルメ

カニの泡吹きは有名ですね。でもなぜカニは泡を吹くのでしょう。毛ガニに限らずのことですが、カニは基本的にえら呼吸ですので、陸上では呼吸ができません。カニのエラは海綿のようになっていて水分を含んでおり、そこに含まれた酸素で呼吸をしていますが、当然それには量が限られています。

陸に上がり、エラが乾いてきて呼吸が苦しくなるとカニは水を吐きますが、実はカニはその水を口から出し、水に酸素を溶かして再びエラに取り入れています。つまり少なくなったエラ内の水を体外に出し、空気を取り込んで体内に取り込む過程で、水に粘り気が増し、泡になって出てきているのです。ちなみに口上部から出た泡を取り込む穴は、なんと脚の根元についています。泡が体全体をつたって下方に流れ、下の口から水を取り込み、エラに空気を送っているというわけです。

またカニは他の補食生物に捕まると、自分の 脚やはさみを切り離して逃げ出します。カニの体には節々に自切面という特殊な構造を持っており、万が一の時には、ここから体を切り離すことができます。まるでトカゲのしっぽ切りとよく似ています。自切という手段なので、切り離した瞬間に膜ができ体液も出ませんし、生命自体に影響もありません。そしてカニは脱皮によって大きくなる生物なので、脱皮の度に切り離した部分が再生され、数ヶ月かけて少しずつ元の大きさに戻っていきます。

活きが良いカニほど自切することが多いため、漁獲されて生きたまま出荷する場合には、輸送中に自切しないようカニをゴム等で脚と体を縛っておきます。

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蟹の格言

カニは多くのことわざや格言に出て来るほど、日本人にとっては身近で愛されているキャラクターと言えるでしょう。そんなカニについての格言をまとめてみました。

「カニの死ばさみ」…カニは、いったんものをハサミでつかむと、爪がもげても離さないことから、転じて、欲深いさまや執念の深さを例えて言ったものです。

「カニの爪がもがれたよう」…カニの爪はカニ最大の武器であり、補食の際にも重要な役割を持っています。その爪がもがれたということですので、頼みとするところを失った状態をさして言います。

「蟹の念仏」…カニが口から泡を吹き出している姿を、お坊さんが念仏を唱えている姿になぞらえて、このように言われます。

「蟹の横這い」…カニは左右に移動します。カニの体の構造を考えると、それが一番適当であり、普通なことだからです。転じて、他人からは奇妙に思えることでも、当の本人にとってはそれが一番適している手段のことを言います。また、他の意味として話の主旨が本筋から微妙にずれていく事を言う場合もあります。

「蟹は食ってもガニ食うな」…「ガニ」とは、カニのエラのことで、通常エラの部分だけは食べずに捨ててしまいます。かに身はおいしくとも、エラの部分は食べられないため、すみずみまで美味しいカニであっても、必ずしも全部が全部食べられる訳ではないという意味です。

「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」…かにが地面に穴を掘る時には、自分の甲羅のサイズにぴったりな穴を掘ってもぐりこみます。転じて、自分の身の丈にあった分相応な暮らしをしなさいという意味です。

「蟹を食うなら手をよごせ」…カニはなかなかきれいに食べることが難しい食材です。殻を割ったり折ったりして、身をほじって食べていると、テーブルが汚れてしまうのは当たり前です。お箸で上品に食べようとしてもなかなかうまくいかないことから、上品ぶらずに本能の赴くまま、豪快に食べるのが一番おいしく食べられるということです。

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