肝臓の位置や機能、症状・検査や数値などについて

肝臓 健康

肝臓は身体の臓器では最大のもので、代謝の重要な機能を果たしています。

肝臓には門脈、固有肝動脈、胆管、肝静脈が出入りして、肝組織と血液の間で物質交換が行われています。

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肝臓の位置

肝臓は腹腔の右上部、横隔膜直下にあります。暗褐色をしていて上面は丸く、下面は平たくなっています。
肝臓の重さはだいたい体重の約1/40に相当していて、成人男子で1000g~1300g、成人女性で900~1100gです。
肝臓は右葉と左葉に分かれていて、右葉は左葉の約7倍の大きさがあります。

肝臓は多くの機能をもっていて、そのため酸素の供給を受ける量が非常に多くなる臓器です。血液全酸素量の約12%が肝臓で消費されます。
肝臓は二重の血液供給を受けており、ひとつは胃・腸・膵臓および脾臓からの静脈が合流して門脈となって、肝臓内にはいり、もう一つは腹腔動脈から分岐して肝動脈とともに肝右葉下面の後部にある肝門から肝内にはいります。肝臓にはいった血液の出口は中心静脈、小葉下静脈、集合静脈・肝静脈となって、横隔膜直下で下大静脈に注ぎます。

肝臓の機能

肝臓の主な機能は5つに大別されます。

循環機能

空腹安静時の肝を流れる血液量は1分間に約1400mlで、出血のときには肝臓内に蓄えられている血液を動員して補血をします。
肝臓血液量は起立しただけでも30%程度減少が起きると言われていて、循環血液量の調整を行っています。

分泌機能

肝細胞は腺細胞(血液中から材料をとって特殊の化学物質を造り分泌する器官)で、ここから胆汁が分泌されます。胆汁中の胆汁酸は脂肪を乳化して、脂肪分解酵素の作用を助けています。
一日量は500~800ml程度です。

代謝機能

門脈から肝臓にはいる血液中のブドウ糖が多いときはグリコーゲンをつくって肝臓内に蓄えます。血液中のブドウ糖が不足するとグリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に送り出します。また、脂肪やアミノ酸も幹細胞でグリコーゲンに変えて蓄えます。
アルブミンの生成とアミノ酸の処理を行います。
脂肪酸を分解したり、コレステロールを生成したり、ケトン体(アセトン体)を産生します。
余分なホルモンを壊す作用があります。

防御・解毒機能

血液中の有毒物質を分解して無毒化、または有毒物質を胆汁中に排泄して除きます。
町内で細菌分解によって形成されたフェノール、インドール、スカトールやちょうから吸収されたものを幹細胞が解毒します。
グルクロン酸と抱合して無毒化にします。

造血機能と血液凝固機能

胎生期には造血機能があります。生後はビタミンB12をたくわえて、これで骨髄を刺激して赤血球の成熟を助けます。
血色素の材料となる鉄を肝臓の中に蓄えます。
星細胞は脾臓と同じように古い赤血球を破壊して、ビリルビン(胆汁色素)をつくります。
フィブリノーゲン・プロトロンビンを生成して、血液凝固に関与しています。
血管内での血液凝固を阻止するヘパリンを生成します。

肝臓の検査

肝臓の検査法にはきわめて沢山の種類がありますが目的によって分類すると以下になります。

肝臓に機能障害があるかを診る検査

尿中ウロビリノーゲン、血中ビリルビン濃度、血清トランスアミナーゼ(GOT,GPT)など

黄疸の鑑別診断の検査

血清アルカリホスファターゼ(ALP)、血清ロイシンアミノペプチダーゼ(γ-GT)、血清コレステロールなど

胆汁生成排泄機能を診る検査

十二指腸液の検査、胆汁の採取、血清ビリルビン濃度の測定、尿ウロビリノーゲン・ビリルビン、便ウロビリノーゲン・ビリルビンなど

特殊な検査

肝臓の生検、腹腔鏡検査、肝静脈のカテーテル検査、肝臓のシンチグラフィー、肝臓のCTなど

肝臓の特徴として予備力が大きいことで、肝組織の一部分が健全であれば一部分が機能障害となっていても正常な働きに見えることです。

肝臓の検査では十分に留意しておかなければいけません。

肝臓に関係する数値

GOT;10~24
GPT;5~19
γ-GT;成人男子 0~50,成人女性 0~30
ALP;基準値は測定方法によって異なります。ボダンスキーBodansKy法;1.5~4.0、ベッシー・ロウリーBessey・Lowry法;0.8~2.9、カインド・キングKink・king法;2.6~10.0
血清ビリルビン;総ビリルビン 0.8~1.0、直接ビリルビン 0.2以下、関節ビリルビン 0.6~0.8
尿中ウロビリノーゲン;定性 (+) ~ (±)、0.2~4.0/日、0.03~1.0/dl
尿ビリルビン:定性 (-)、0.6~1.6/l

肝臓の症状

食欲不振、全身倦怠感、吐き気や吐くなどの消化器症状が共通にありますが、肝疾患で重要な症状は黄疸と発熱です。

肝細胞が侵されたり、肝管がつまったりすると胆汁が消化管内に排泄されなくなり胆汁中のビリルビンが血液中に入って黄疸がおこります。また、消化管内に胆汁が出ないと便は白っぽくなって脂肪の消化が悪くなります。

門脈が圧迫されて血行が妨げられると門脈から下大静脈に入る血流が門脈を逆流して食道や直腸の静脈にまわって心臓の右心房に向かうため通常の血流より多くなるため静脈が拡張(静脈瘤)します。拡張した静脈はうっ血して、食道壁内の静脈が出血をおこしたときは吐血、下血という症状としてあらわれます。

肝実質がアルコールや毒素のためにおかされたときは肝臓が萎縮して硬くなり黄色を呈することができます。

心臓疾患で血液の循環が円滑に行われないと肝臓に血液が停滞して肝臓が腫れ上がります。

肝臓に良い食べ物

肝疾患と診断された場合は肝機能の程度によって医師から指示されますが、高エネルギー・高タンパク・高炭水化物・高ビタミンで消化のよいものが基本となります。

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