3年ほど前、私の実家の両親と妹、もう1人の妹家族と一緒に夏休みに旅行に行こうという話になりました。子供たちもいることだしお泊りの前後に遊べるように、やっぱり海がいいだろうという話になり、実家から近場の有名海水浴場のそばに宿をとることになりました。
海水浴のシーズンのピークですし、かなりの大人数なのでなかなか宿探しには苦労しましたが、それでも海水浴場から近くの温泉宿が予約できました。
みんなで楽しく宿についてみると、なんだかもうエントランスからして薄暗くてどんよりとしています。その時点で若干あれっ?と思いましたが、みんながいる手前特に何もコメントせずに案内された部屋に向かいました。
部屋に入ってみて一同びっくりしました。海が見えるガラスはいつから磨いていないのだろうというくらい曇っており、ベランダは砂だらけです。
室内には前の客が落としていったのでしょう、スイカの種が落ちていました。さすがにこれはないだろうと、みんなでお風呂へ行ってくる間に掃除をし直してほしいと従業員にお願いし、お風呂へ行きました。
お風呂へ向かう階段は隅っこにところどころ蜘蛛の巣がはっていました。
女風呂はそんなでもなかったですが、後から夫にきいたところによると、男風呂はバスマットがビシャビシャで、客が使った歯ブラシが散乱しており、とてもじゃないけれど気持ちよく入れるようなお風呂じゃなかったとのことです。女風呂も試供品のシャンプーの袋などは置きっぱなしにしてありました。
すでにげんなりして部屋に戻ると、とりあえず部屋は掃除がしてありました。しかし窓までは拭いてありませんでした。せっかくの海の夕日もクリアに見ることができません。
夕食前には事前にドリンクを頼んでおいたにもかかわらず、子供のドリンクが15分たっても出てきません。従業員のおばちゃんたちは、違う客のグループと世間話です。たぶん顔なじみなんでしょう。
子どものドリンクが来てないことを伝えると、謝ることもなく「はいはい、わかりましたよ」という感じでドリンクを取りにいきました。その後も色々とドリンクの追加注文をしようとしたりしたのですが、全然対応がなっておらず、そのうち面倒くさくなって、近くの酒屋で買ってきて部屋で飲もうと諦めました。
食堂を出ると、従業員が3人、お客さんが普段は座る廊下のソファに座ってお茶を飲んでいました。
朝食もお膳についてみると、おかずが足りないお膳がちらほら。指摘しようとしても従業員が全然出てきません。頭にきたので、配膳するためにお盆に入っていたおかずがおいてあったので、そこから勝手にとってきて食べました。
こんな状態の宿なのに、シーズンということでそれなりの値段(1万5000円程度)を取られました。私達夫婦は旅行好きで、全国各地を泊まり歩き、今まで2000円の宿などにも泊ったことが何度もありますが、ここまでひどい宿は初めてでした。
後でこの近辺に詳しい人に聞くと、「このあたりは黙っていてもお客さんが来るから、大抵の宿がクソ宿だよ」と教えてくれました。もう2度とここのあたりでは泊まらないと心に刻みました。
それにしても某有名海水浴とは、どこなのでしょうか。かなり気になりますよね^^;