【金相場】金本位制など金の価値の歴史と金相場について説明します

金相場 特集

金の価格は世界の経済状況や時代背景などにともない大きく変化してきました。

その推移を大まかに時代を追ってみてみましょう。

金は古代から価値あるものとして取引されてきました。
二つの世界大戦時には大恐慌などが発生し、金本位制が放棄されたりしました。

その後、固定相場制の時期を経て1977年より変動相場制に移行しています。

世界経済の発展に伴い1980年1月には1gが6945円の過去最高値を付けましたが、
同じ年の5月には3645円までほぼ半額まで、その価格が落ちてしまいました。

金の価格の上昇はイラン革命やソ連のアフガン侵攻などの地政学的リスクが発生し、
その回避のために金の価値が上がったために起きています。

その後は1983年にはOPECが原油価格の値下げを行い、
金が投資対象となりずらくなる世界経済情勢から、金価格の下落傾向が始まります。

日本でもバブル時代を迎えるにつれ、
株や土地などでの利益を得やすくなるとさらに金投資に向かうお金が減少し、
1g当たり1000円台となってきました。

バブル崩壊後は金への投資が増えると思いきや、ソ連の崩壊という政情的不安が取り除かれたこと、
さらに世界各国の中央銀行が金の売却を盛んに行い金の流通量が格段に増えてしまったこともあり、
さらなる金の価格の下落が進みました。

これらの下落傾向が反転した要因は政治的な情勢が大きく関与しています。
アメリカの同時多発テロ事件、イラク侵攻などの政治的不安は安定した金への投資につながり、
金の価格が上昇傾向に転じたのです。

さらに北朝鮮のミサイル発射、イスラエルのレバノン侵攻、
さらにはアメリカでのサブプライムローン問題の発覚などから安定した金への投資はさらに促進されるようになり、
金の価格の上昇を招いています。

現在、イスラム国などの世界情勢の不安定な状態は続いており、特に日本では空前の低金利でもあり、
金の埋蔵量の減少と需要から金への投資が増加し、金の価格の上昇が予測されています。

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安全資産としての金

金本位制が崩れ、金と通貨の兌換性がなくなっても、金は変化せず、各国各地域で価値が認識されているという特徴から、安全資産として投資の対象となり、世界の経済や政治の情勢の変化とともに、金相場は大きな値動きを経験してきました。

また、国内の金蔵場と、海外の金相場の価格の上限は同じような動きを見せています。ただ、かつては国内と国外の相場の動きでは、国内の方が極端な動きを見せていたのに対し、最近では国内と国外の金相場の動きは、ほぼ同じような動きを続けています。

金の価格は高く、銀や銅はもちろんのこと、1グラム当たりの価格は、プラチナよりも高い場合が多いです。金相場は非常に高く、1グラム当たりの価格は、銀の数十倍することがほとんどです。

金融危機やバブル崩壊に伴い、最近では安全資産としての金の価値は非常に高く評価され、金相場は長期的な値上がりを続けています。債券や株式は、発行主体がなくなってしまうと無価値になってしまうのに対して、金は加工や取引を仲介する業者はいても、自然物としての性質上、発行主体は存在しません。金の価値は、多くの人が「金には価値がある」と市場でみなしているから高く推移しているのです。この共通認識がなくならない限り、金が無価値になることはありません。

西暦2000年代に入る前、世界経済が順調に成長していたころは、別の投資機会が多かったため、金に対する需要は小さく、金の価格は高くありませんでした。しかし、2000年代に入り、金融危機が起こり始めた頃から、金相場の値上がりは続いています。長期的に見れば、金の値上がりは続いていますが、短期的に見れば激しい値動きをしています。

金の取引を考えているのなら、金の歴史や市場の成り立ちなど、経済の知識は必須です。オンラインや本で、優れた情報はたくさんありますので、取引を視野に入れている方は、チェックしてみて下さい。

金は鉄や銅のような金属とは違い、自然界でそのまま存在し、精錬の必要がありません。そして、長い年月を経ても変化しない金属として神秘性を生み、不老不死との関連も、紀元前では研究されていました。また、金の融点は鉄よりも低く、加工のしやすさや変化しない性質から、貨幣としても長年使用されてきました。

そして、金は電気抵抗が低く、電気を非常に通しやすい性質を持っており、工業用としても多数使われています。ただ、金は柔らかすぎるために、武器として使用されることは、ほとんどありませんでした。

金は自然界で採取されますが、採算が取れるほどの金が産出される場所は稀です。かつて、アメリカの西海岸で金が大量に算出されたときには、ゴールドラッシュと言われるほどの大移動がおこりました。

また、日本もかつては、金の産出国として有名で、数多くの西洋諸国が、日本で採取される金を目当てに貿易を求めてきました。

数十年前まで、各国の通貨は金で価値が裏付けされている、金本位制の中にいました。通貨と金を公式に交換できたのです。ただし、金本位制だと大量に通貨を製造できないとい欠点はありました。

金本位制

金本位制は、金を通貨の価値の基準として採用している特殊な制度のことを意味します。

普通、通貨の価値はそれぞれの通貨の相対的な相場によって判断されます。例えば、円は円だけでその通貨価値を判断することができません。ドルやユーロと言った外貨と比較してはじめてその価値を相対的に判断することができます。

円高や円安と言った表現を用いるのも、円の価値が外貨と比較して高いのか、それとも安いのかという通貨の価値を表すための基準として非常に重要な役割を持っているからに他なりません。

一方で、昔は現在ほど通貨の流通が世界で行われていませんでしたので、それぞれの国に存在する通貨の価値と信用性に疑問が生じていました。日本が世界と貿易を始めたのはまだ150年ほどの話ですし、150年前の日本で使われいた通貨を世界で見せたとしても、その通貨には何の価値もありません。

そこで、通貨を比較する代わりに金を利用して平等に取引ができるようにしたわけです。現在では、100円を渡すと1ドルを貰えるというふうに通貨同士の価値が明白ですが、金を利用することによって100円を渡す代わりに1つの金を渡して、それを世界共通の資産価値のある対価としてみたのです。

20世紀初頭ではこうした金本位制が普通の世界であり、1929年の世界恐慌によって金本位制が衰退するまでは世界各国はこの考えを基準に世界で経済を進めていました。

もちろん、現在ではこのような方法で通貨の価値を比較しませんので、誤解のないようにしておくことが大切です。

金の埋蔵量

金は装飾品としての価値があり、指輪やネックレスなどに使用される一方、資産としても、また投資の対処としてもきわめて魅力的な価値を持っています。金が人々を魅了するのは、その美しさに加え希少性も関係します。

人類によってこれまでに採掘された金の量は、およそ10万6,000トンと言われています。オリンピックなどの水泳競技に使用される50メートルプールに換算すると、およそ2杯分です。そして、まだだれにも採掘されずに地中に眠っている残存埋蔵量は、プールおよそ1杯分だと推定されています。

とはいえ、金を求める人々は地中や鉱山を掘り起こすことだけに注目していません。近年では「都市鉱山」にも注目が集まっています。使用済みとして処理された携帯電話やスマートフォンやパソコンからも金を採取することができるからです。

このような都市鉱山からの採掘は効率的にも非常に優れており、通常の鉱山から採掘する量のほぼ10倍を得ることができるとも言われます。

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