12月だけのお楽しみ。京の雅と季節を味わう「葡萄豆」

黒豆 グルメ

富士山のふもとで生まれ育った、生粋の静岡県民という私。静岡は自然も豊かで気候も温暖なうえ、富士山の伏流水で育つ野菜や果物、お茶、駿河湾で取れる新鮮な魚介類など美味しいものもたくさんあります。そのため、ずっと静岡県が一番だと思っていました。

ところが、大学時代に初めて京都を訪れてからというもの、その歴史と街並み、風情、そして繊細な京都のお料理にすっかり魅了されてしまいました。以来、ほぼ毎年京都を訪れています。

京都の味付けは、とても洗練されていて上品。同じ和食でも、静岡のそれとは全く異なります。実を言うと甘味も塩気もしっかりとした地元の味付けより、京都の味付けが口に合う私は、時々京都の味が無性に恋しくなってしまうのです。

京都に行くと必ず買い求めるのが、祇園にある佃煮屋さん「やよい」の「おじゃこ(ちりめん山椒)」です。塩分控えめで淡い色合いのちりめん、爽やかな山椒の香り、パラリとした食感がとても私好みなのです。他にも昆布やしいたけなど、こちらの佃煮はどれをとっても濃すぎず薄すぎず、品が良くて。絶対、地元・静岡では出会えないお味なのです。

やがて通販も行っていることを知り、定期的にお取り寄せするようになりました。すると年の瀬が近づいてきたある時、やよいから送られてきたカタログで、気になるものを発見しました。それは期間限定の「葡萄豆」という商品でした。

ブドウ豆といえば、一般的にはブドウのごとく粒の大きい、京都・丹波産の黒豆のことを指します。が、こちらの葡萄豆はそれとは一味違うのです。その特徴は、赤ワイン。丹波の黒豆を、赤ワインと共にじっくり炊き上げているのです。これぞまさしく「葡萄豆」です。

最高品質の黒豆を使うため、毎年12月1ヶ月間のみの販売とのことで、販売開始と同時に申し込みました。

12月半ばにようやく届いた葡萄豆を、お正月まで待ちきれず一袋空けてみました。封を切ると、ほんのりワインの香りが立ち上ります。そしてその色の美しいこと。紫黒色の黒豆は、一粒一粒艶やかで、その形も崩れることなく炊き上げられていました。

口に運ぶと、ワインの芳醇な香りが広がり、優しい甘味で思わず笑顔になってしまいました。後味も実にすっきりしていて、次から次へと箸がのびてしまいます。煮豆はあまり得意でない私なのですが、気づけばあっという間に半分以上、食べてしまったのです。お正月に食卓に出したところ、家族も大喜びで、すぐに終わってしまいました。

この時以来毎年、12月になると大量にお取り寄せし、家で食すのはもちろん、友人やお世話になった方へのお歳暮としても使っています。
本当に買って良かった、と思える逸品です。

静岡県在住の42歳の女性の方からいただいた葡萄豆の口コミでした。
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