赤血球についての説明

赤血球 健康

血液は血管のなかを流れる液状の成分で、体重の1/13をしめています。
その成分内容は細胞成分としての赤血球、白血球、血小板と液体成分である血漿からなりたっています。

赤血球は球といっても形は球状ではなく円板状です。平均の直径は7.7μm2、厚さは2μmで、
横から見ると両面の中心はへこんでいます。

赤血球には核がなく、そのなかに含まれるヘモグロビンによって酸素の運搬を行っています。
その他に二酸化炭素の運搬や血漿のpHの調節にも関与しています。

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赤血球の基準値

赤血球の数は血液1mm3の中の数で示されます。
成人男性では450~610万/mm3,女性では380~530万/mm3となっています。

かりに全血液量を5リットルとすると全赤血球は25兆個にもなります。
赤血球数は新生児では多く、小児期には一時減少しますが成人になると基準値をとります。
老人になると再び減少します。

ヘモグロビン

ヘモグロビンは鉄をふくむタンパク質の一種です。
酸素に触れると酸素を取り入れて酸化ヘモグロビンとなり酸素の不足した組織に行くと
酸素を放出して還元ヘモグロビンとなります。

赤血球はそのなの血色素中にふくむ酸素の量によって色調がかわるため酸素の豊富な動脈血は赤く、
酸素が少なく二酸化炭素が多い静脈血は暗い赤色をしています。

ヘモグロビンの量は血液100ml中のグラム数であらわされます。
基準値は成人男性で13~18g/dl、女性で11~16g/dlです。

赤血球ヘマトクリット値

血液中の赤血球が占める容積をヘマトクリット値といいます。
基準値は成人男性で40~54%、女性で35~47%です。

赤血球が多い

酸素の薄い高地で暮らしていると骨髄での赤血球の生成が増大して赤血球数が増加してきます。
先天性の心臓疾患や慢性の肺疾患でも赤血球数が増加します。
赤血球数が著しく増加した状態を赤血球増多(増加)症といいます。

赤血球が少ない

赤血球数が減少したり、赤血球に含まれるヘモグロビンが減少すると
血液の酸素運搬能力が低下して組織や細胞の酸素が欠乏します。

この酸素が不足した状態が一般的な貧血の症状としての
『顔色が悪い・蒼い』、動悸、息切れ、頭痛、めまいとして現れます。

貧血のときには赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットのいずれも少なくなります。
貧血の型を知るために赤血球数平均恒数を求めるのが大切となります。

平均赤血球体積(平均赤血球容積):MCV 基準値80~100fl
平均赤血球ヘモグロビン量(平均赤血球血色素):MCH 基準値27~32pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度(平均赤血球血色素濃度):MCHC 基準値32~38%

赤血球

赤血球の寿命

赤血球の寿命は約120日です。
老化した赤血球は脾臓や肝臓などの細網内皮系(さいもうないひけい;異物を貪食することにより生体の防御に関与している細胞の総称)細胞に補足されて、ヘモグロビンは鉄・ビリベルジン・グロブリンに分解されます。

さらに鉄はヘム合成に、グロブリンはタンパク質合成に再利用されて、ビリベルジンは還元されてビリルビンになります。

赤血球沈降速度

赤血球沈降速度とは血液を1.6mlに3.8%のクエン酸ナトリウム0.4mlを加えて
凝固を防いでピペット(目盛りが付いたガラス管のようなもの)に吸い上げて
上下の口をかたくしめで垂直に立てておくと赤血球はしだいに下に下がっていき血漿は上層に分かれる。
時間が経つにつれ赤血球と血漿の層がさがる。これを一時間、二時間と計測するのを赤血球沈降速度(略して、血沈・赤沈)といいます。

基準値:1~15mm
女性、加齢、妊娠週数の増加、食事や運動などで生理的変動(亢進)がみられます。
古くから炎症疾患のスクリーニング検査としてよく用いられています。
疾病が回復に向かうと基準値に近づいていきます。

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