これは今、23歳の私が12歳頃の話の話なので11年前の話です。
私は11歳の頃からスキーをやり始めました。1年に一回行っていたので12歳の時はスキー2回目でした。
私の父親は私をスキースクールに預けて一人で滑りに行きました。私は半日スキースクールを受け、何度もこけながら滑り、何とかけがをすることなくスキースクールを終えました。
そして、スキースクールの講師の人と集合場所に向かいました。ほんとならそこに父親が迎えに来るはずなのですが5分、10分、15分待っても父親は来ません。
今の自分なら電話をすると思いますが当時の私は携帯を持っているわけでもないですし、父親の携帯番号も知りませんでした。
仕方がないのでホテルの部屋にいる母親に電話をスキースクールの講師の人がかけることに。しかし、その電話にも出ないのです。
ここまで来ると私の頭の中には父親と母親に置いていかれたのでないかという不安が襲い掛かってきました。
見知らぬ雪山で一人、何か人生が終わってしまった気がして、男でありながら少し涙目になってしまいました。
すると講師の人が何度か電話をしている間に父親が慌てて迎えにきました。どうやら一人で滑っている時に誤って遠くの上級者コースへ行ってしまい、滑って来るのが遅くなってしまったようでした。父親とホテルの部屋に行くと母親は寝てしまっていました。どうやら長距離の移動で疲れてしまったようでした。
父親と母親は後で謝ってくれたのでこのことは解決しましたが、実はトラブルはまだ続くのです。
次の日は前の日から続いて雪が降っていました。その年は全国的に雪が多く降っていました。スキー場はパウダースノーで滑りやすく、こけても痛くはない。最高の状態でした。私と父親は予定よりも長く滑ってしまいました。
そして、家族で昼ごはんを食べたあと、今も昔も住んでいる神奈川県茅ヶ崎市へ帰ろうと車に行くと事件が起きました。
車が無いのです。
いや、正確的に言うと車が見えないのです。降り続けた雪によって私の家の車は埋まってしまったのです。
こうなるとやることは一つでした。車を出すために雪かきをしないといけません。しかし、私と父親は神奈川県育ち、しかもスキーで疲れていました。それまでの楽しいスキー旅行は過酷な雪かき作業へ変わりました。
車の窓が見えるまでに30分はかかりました。これなら乗れるとドアを開けようとするのですが開きません。雪は塊になると本当に重たかったです。仕方がなく、雪かきを続けていると救世主が現れました。除雪車でした。
除雪車は車の雪を直接除雪してくれたわけではありませんが、車の前の道を除雪してくれたので私と父親は車周りの雪をスコップでブルドーザーのように押し出せば良くなりました。
それまではスコップですくった雪を近くへ投げていたのでかなり楽になりました。雪かきを初めて45分程度で何とか車を出せるまでに雪かきができました。帰り、流石に疲れしまったようで私は車で寝てしまいましたし、父親は途中のサービスエリアで1時間程度仮眠をしてから帰りました。
それからスキーへ出かける時には車にシップとスコップを持っていくようになりました。
北海道に住んでいる私も雪かきは嫌いですよ。冬はスキーとかスノボとか楽しみもあるけど、大雪だけは絶対に楽しくないっすね^^;