柔軟性のある体は怪我をしにくく若々しくいるためのポイントにもなります。
赤ちゃんや幼児の体はどこも柔らかく転んでも怪我がしにくくなっていますが、大人になっていくにつれ柔軟性は失われ、姿勢がゆがみ始めると節々が痛むようになってきます。
ですが、大人になってからでも体や関節を柔らかくすることは可能です。その方法がストレッチというもの。
ストレッチはやり方さえ正しく理解していれば年齢や性別関係なく柔軟性をアップさせることができますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
正しいストレッチのやり方
正しいストレッチのやり方には法則があります。
まず、ゆっくり身体に力を入れずに一定時間キープすること、そして毎日行うことです。前屈やアキレス腱伸ばしなどでぐいぐいと勢いをつけてストレッチとしている人が良くいますが、これは最大の間違い。
大きな負荷をかけて勢いをつけると、最悪腱を切ったり筋肉を傷めたりしてしまいます。
正しい姿勢をまず作り、伸ばしたいところを意識しながら痛いと感じるところまで体をストレッチさせます。
このとき息をふーっと吐いて、最大に伸ばしたところで1分間我慢しましょう。力を入れずに休むような感覚で行います。
毎日続けることで少しずつ可動域を広げていきましょう。
開脚のストレッチ
ストレッチの最難関と言えば開脚やスプリッツと言われる前後開脚です。
股関節が柔らかくないとできない技ですが、股関節周りがほぐれていると腰痛防止や骨盤のゆがみの防止にもなります。
骨盤は身体の中心にあるバランスを保つ重要な役割を持っていますので、正しい位置で生活できるように矯正していきましょう。
まず、開脚の前に股関節の準備運動としてあぐらのポーズをとってみましょう。足の裏と裏をくっつけて座り、両膝を床の方へ付けるようにゆっくり押します。
背中を正して骨盤が床に対して垂直に立つように意識しましょう。そのまま体を前に倒し、両手をなるべく遠くへ伸ばします。
次に足を肩幅に開き膝に手を当てて腰を下ろしていきます。最大まで下ろしたら肩をひねって膝を外に向けて押します。左右行ってください。
いよいよ床に足を開いて座ったらもう一度骨盤を垂直に立てます。お腹にしわが寄らないようにぐっと背中を伸ばします。
パートナーがいれば、対面して座ってもらい、足を実施者の膝に当て両手をつなぎます。
まずは両者で思いっきり手を引っ張り合いましょう。次に実践者は力を抜いて息を吐き、パートナーは実践者の手をゆっくりと引っ張ります。
これを繰り返すと少しずつ前傾の角度が付くようになりますので、試してみてください。
一人で行う場合は、痛いところで1分、2分と姿勢を維持するようにしてください。前後開脚は立ち位置から前後に足を開きます。
前になった方の足に体重をかけながら膝を曲げていきます。後方の足の前太ももが伸びているのを感じてください。
次に前足を伸ばし、後ろ足を曲げていきます。前足のつま先を上げるフレックスの形にすると今度は前足の太ももの裏側が伸びていく感覚があります。
そのまま前足をスライドさせて後ろの膝を伸ばしていくと前後開脚になります。腰が床まで下りない場合は両手を床について補助し、徐々に腰を下ろせるくらいまでがんばりましょう。
前後開脚のポイントは前に出した足が骨盤から垂直に伸びているように姿勢を作ることです。どちらかだけでなく、左右均等にできるように練習してみましょう。
一度できるようになっても、さぼってしまうとまた元に戻ってしまいますので、毎日行うことが最も重要です。
息を止めずに、力を抜いて、ゆっくりと動き、その姿勢をキープする。このポイントを忘れずに柔軟性を高めて若々しい日々を送りましょう。