膵臓の位置、食べ物、検査などの膵臓についてのアレコレ

肝臓 健康

膵臓は消化管につながる臓器としては肝臓につぐ大きさの腺組織で、消化液を分泌する外分泌部とインスリン・グルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌部とからないたっています。

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膵臓の位置

膵臓は胃の後ろにあって、第一から第二腰椎の前を横に走っていて、腹膜の後壁にくっついています。

長さは12~25cm、幅は3~9cm、厚さは1・5~3cm、重さは65~160g前後です。

膵臓の3部

膵臓は膵頭部・膵体部・膵尾部の3部にわけられます。
膵頭部は第一~第三腰椎の右側にあって、十二指腸係蹄に囲まれています。
膵体部は膵頭部から左方向に向かって第一腰椎のまえをよこぎっています。
膵尾部は膵体部に引き続いてしだいに細くなり、脾門付近で終わります。
膵体部と腰椎の間には大動脈と上腸間膜動脈が通っています。

主膵管と副膵管

膵臓には導管(消化液を分泌する管)には主膵管と副膵管の二種類があります。

主膵管は左端付近からはじまって、膵臓の中央を右側に向かって走り、総胆管と合流して十二指腸下行部に開いています。この部分を十二指腸乳頭といい、消化腺としてはたらきます。

副膵管は膵頭部の上部ではじまって、ほとんどは膵管に注いでいますが、十二指腸乳頭より数センチ上で十二指腸乳頭に開口していることもあります。

外分泌部は膵臓の90%を占めていて、膵液を分泌しています。膵液はタンパク質を分解する酵素トリプシノーゲン、炭水化物を分解する酵素アミラーゼ、脂肪を分解する酵素リパーゼなど多くの酵素があって、消化に重要な役割をになっています。

内分泌部は外分泌部組織のなかに散在している細胞の塊で、ランゲルハンス島(膵島)といいます。ここに存在するa細胞(α細胞)からはグルカゴンが、B細胞(β細胞)からはインスリンが、D細胞(δ細胞)はソマトスタチンが分泌しています。島の90%はB細胞(β細胞)で占められています。

インスリンはブドウ糖からグリコーゲンの生成、ブドウ糖の酸化および脂肪への転化、タンパク質の合成する作用をもっています。

グルカゴンは肝臓のグリコーゲンの分解を促進して、血糖を上昇させる作用があります。

ソマトスタチンは血糖値の調整に関わるインスリン・グルカゴンの分泌量の微調整をおこなっています。

膵臓の検査

血液検査:血中のアミラーゼ(膵型アミラーゼ)、リパーゼ,エラスターゼ1、トリプシンなどの膵酵素、腫瘍マーカーにはCA19-9、Span-1、Dupan-2、SLXなどがあります。

腹部超音波検査(US):腹部超音波検査は簡便で身体に無理をかけない検査です。消化管ガスの影響で検査結果を出すのが難しいこともあります。

コンピューター断層撮影(CT):CTは単純撮影と造影撮影の2タイプがあります。造影剤を使用して撮影したほうが膵臓の病変の有無や病変が遭ったときは大きさや位置、拡がり、病変の血流動態を知ることができます。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP):磁気共鳴胆道膵管造影(MRCP)、腹部超音波検査(US)やCTなどの他の検査において診断できない場合には内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)が行われています。

磁気共鳴胆道膵管造影(MRCP):内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)と比べて感度および特異度に有意差はありませんが負担が少ない(低侵襲)ことから磁気共鳴胆道膵管造影(MRCP)が推奨されています。

超音波内視鏡(EUS)超音波内視鏡(EUS):腹部超音波検査(US)と違い消化管のガスの影響を受けることがほとんどない検査です。

PET:PET(Positron Emission Tomographyの略)、がん細胞は正常の細胞よりも活動性が高いため、栄養であるブドウ糖をたくさん取り込む性質があります。その性質を利用して、ポジトロン(陽電子)を放出するアイソトープで標識されたブドウ糖(FDG;2-デオキシ-2-フルオロ-D-グルコース)を注射して、がん細胞がブドウ糖を取り込むのを特殊なカメラで映像化する新しい診断法です。

膵臓の病気

膵炎:急性膵炎と慢性膵炎に分けられています。

膵炎は40~50歳の肥満した人に多く、性別では3:1の割合で男性に多い病気です。

急性膵炎の原因としては胆石症とアルコールの多飲が重要視されています。胆石の嵌頓や乳頭浮腫、オッディ括約筋の痙攣などにより膵液が流れるのが阻害されて、膵管内圧が亢進して膵管上皮が破裂して急性膵炎がおこると考えられています。また、感染や代謝および栄養障害、膵臓血管障害、毒素、アレルギー、外傷なども発生に関係する場合があります。

急性膵炎の症状としては突然の激しい上腹部の痛みで始まります。心窩部(みぞおちあたり)または左季肋部(ひだりの下肋骨あたり)に持続痛や背部、左肩に放散します。嘔吐をともなうことが多く、ときに痛みは強力な鎮痛剤を使用しても軽快しません。膵炎の特有的な症状では心窩部から左肋骨弓にそって第10~12胸椎棘状突起に達する領域に知覚過敏が現れることがあります。

膵炎重症になると血圧の低下、頻脈、冷汗などのショック症状をおこすことがります。これは膵臓組織が膵酵素で自家消化されて、出血性壊死や脂肪壊死が引き起こされるためです。

慢性膵炎は急性膵炎のあとに結合組織が増殖して慢性に移行するタイプやはじめから慢性に経過するタイプ、軽い急性膵炎が繰り返しておこって慢性再発性膵炎、原発性に肝硬変のようにおこってくる慢性硬化性膵炎などがあります。

慢性膵炎の原因は不明でありますがアルコール常飲や胆道炎症の波及による膵液の流出障害が考えられます。

慢性再発性膵炎の症状は持続的な心窩部の痛み、吐き気、嘔吐、発熱などを数ヶ月ごとに繰り返してしだいに膵臓機能不全に陥ります。

はじめから慢性に経過するタイプではなんとなく心窩部のあたりが痛い、背中に痛みがある、不定(きまっていない)の胃腸症状がみられます。

慢性硬化性膵炎は痛みの発作はなく、消化不良症状があらわれ上腹部に硬い膵臓を触れることが多いようです。

膵臓がん:早期発見が困難なことが多く、浸潤転移傾向が強いことにより治療成績が悪いガンのひとつです。

膵臓がんの原因は不明です。40~70代の人に多く、男女比では2・5:1で男性に多いガンです。
膵臓がんの2/3が膵頭部に、1/3が膵体尾部に発生します。膵管上皮・腺細胞から発生して、周囲に直接浸潤し、リンパ上行性・血行性に肝臓や肺、骨に転移します。

膵臓がんの症状は初期は上腹部の不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、消化障害、体重減少などがみられます。進行すれば持続的な上腹部痛や背中・腰に痛みが広がることがあります。膵頭部ガンでは総胆管下部への圧迫で閉塞性黄疸や胆のうの腫大による腫瘤、十二指腸狭窄症状がみられます。膵体尾部ガンでは硬い腫瘤が触れます。

膵臓に良い食べ物

糖質中心の低脂肪食、十分なタンパク質、各種のビタミンを摂ることが膵臓に良い食べ物です。

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