太極拳とは 24式、48式、楊式、陳式太極拳について

太極拳 特集

太極拳は中国で生み出された伝統的な武術です。素手で相手と戦うための武術であり、最近では身を守るための武術としてだけではなく、健康のために行なう人も増えています。腰痛や肩こりなどさまざまな身体の症状に効果が期待できる運動です。

また身体を動かすことで不眠症の改善にも効果が期待できます。体内の脂肪を効率よく燃やせるために、ダイエットにも効果があります。

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陳式太極拳

この武術にはさまざまな流派がありますが、その中でも特に多くの人に親しまれているのが、陳式です。陳式はすべての流儀の中でも最も歴史が古いものの一つで、この陳式の流派から他のさまざまな流派が誕生しています。

もともとこの陳式は、中国の河南省に住んでいた陳一族によって生み出されたものです。この陳式の大きな特徴は、一つ一つの動きが比較的ゆるやかなことです。もう一つの特徴は動きにやわらかさがあることです。

そのため、大人の男性だけでなく、女性や高齢者でも練習しやすい武術です。陳式で行われる主な動きとしては震脚があり、これは片足を前方に力強く踏み出す動作です。また身体から作り出された気を出す発勁という動きもあります。陳式には大きく分けて二つのものがあり、それが大架式と小架式です。この二つの種類の違いは動作です。

大架式は一つ一つの動作が大きいのが特徴で、小架式はその逆に小さな動作が多いのが特徴です。大架式と小架式はそれぞれ、さらに別のスタイルを生み出していて、大架式からは新架式という新たなスタイルが生まれています。小架式から生まれたスタイルとしては趙堡架式というスタイルがあります。

陳式は中国国内でも多くの人に親しまれていますが、中国で陳式が広まったのは陳家の後継者である陳発科という人物が、北京で自家の武術を多くの人に広めてからだといわれています。この陳発科という人物は長い太極拳の中でも最も優れた達人の一人と呼ばれていて、達人と呼ばれるにふさわしいさまざまなエピソードが残されています。

楊式太極拳

中国で広く行われている太極拳としては楊式太極拳もあります。この流派は陳式を学んだ楊露禅という人物によって生み出された流派であるため、陳式の流れを汲んだ流派です。楊露禅が楊式を開発したのは19世紀のことで、北京を中心とした地域で流派の普及に努めました。

もともと陳式をベースにして開発された流派のために、陳式との共通点も多くありますが、その一方で陳式とは大きく異なっている部分も少なからずあります。楊式の中でも特徴的なのが発勁の動作で、動きが大きく力強いのが陳式と異なっている点です。

その反面、楊式は大架式の動作をゆっくりと行うのが基本であり、激しい動きの発勁と大きな対照をなしています。この楊式は理論面でも大きく発達している流派として知られていて、歴代の名人によっていくつかの書籍が書かれています。その中でも特に有名なのが創始者の子供である楊班侯によって書かれた書籍で、九種類の理論が書かれています。

太極拳には基本となる動作がいくつかありますが、その中でも初心者が一番初めに学ぶのが套路です。これは正しい姿勢や、連続して相手に攻撃するための方法、相手から攻撃を受けたときの防御方法など、基本となる一連の技術です。こうした技術は流派などによって教えることに違いがあり、套路は主に基本的な動作の数によって、その分類がされています。

太極拳24式

現在の太極拳は武術を目的にするものと、健康増進のために行なうものにはっきりと分かれているのが特徴です。

武術を目的とした昔からあるものを伝統拳と呼んでいるのに対し、健康を目的に行なうものは一般的に制定拳と呼ばれています。

制定拳は中華人民共和国が国民の健康増進を目的として考案したもので、1956年にはじめて制定されました。

この時、中国政府によって作られたのが太極拳24式で、これは楊式の基本的な動作をもとに作られています。24の基本的な動作を行なうのが特徴で、健康増進の効果があるため、中国国内でも大人から子供まで広く行われるようになりました。

この太極拳24式は中国国内だけではなく世界中に広まっていて、日本で健康増進のために教えられているものの多くが、この太極拳24式を基にしたものです。

一方でこの太極拳24式は武術として学ぶ人にも行われていて、特に動きの基となった楊式を学ぶ人が基本的な技術として教えられることもあります。

太極拳48式

制定拳にはその他に48式と呼ばれるものもあります。48式が制定されたのは1979年のことで、24式が楊式の動きをベースに作られているのに対して、48式は楊式の動きの他に、陳式の動きや他の流派の動作も取り入れているのが特徴です。24式よりも多様なの動作が取り入れられているため、24式よりも難易度が高くなっています。

そのために24式に慣れた中級者が次に行なうものとして、48式は親しまれています。48式はまたある程度の難易度があり、演技を行う時間もあまり長くないため、競技用の種目としても広く行われています。48式よりもさらに多くの動作を学べるものとしては88式があり、その他にもより手軽に学べる8式などもあります。

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