大学生の頃、タイ・中国・インド・アメリカ・ペルー・ボリビアと旅をしてきました。
最近では久しぶりの海外でキューバとカナダに行ってきました。
今回のトラブルにあったエピソードは大学生のころに旅をしていたアメリカで大失敗した話です。
大学を1年間休学し、様々な国を旅してきましたが復学する直前の2006年3月にペルー・ボリビアと南米を旅した後にちょうど同級生がニューヨークに語学留学していたので会いに行こうと思い、アメリカで数日過ごす予定を立てていました。
ニューヨークで友人との待ち合わせ場所を決めていなかった
南米を出国する直前にその同級生にメールでアメリカに到着する時間と便名を伝え、同級生からは現地で使用している携帯電話の番号を教えてもらいました。
いざニューヨークに降り立ち、友人に電話しようと公衆電話を使おうとしましたが、ニューヨークの公衆電話の使い方が全く分からず四苦八苦。
使い方を聞く英語力もなく、無駄なお金も使いたくなかったためニューヨークの街をさまよい続けました。
どこかわかりやすい場所で待ち合わせをしておけばよかったという後悔が一つ目の失敗談です。
大寒波のニューヨークで親切なアメリカ人に救われる
ちょうどそのころのニューヨークは大寒波で南米の温暖な気候に慣れてしまっていた私にとっては追い打ちをかけるような寒さでした。
友人と連絡が取れないまま夜になり、寒さも一段と深まり美容室から出てくる熱気に当たって寒さを凌ぐ様はまるでホームレスのようでした。
数時間、美容室の熱気に当たっていると一人のアメリカ人が日本語で「どうしました?」と優しく声を掛けてくれました。
友人と連絡が取れなくて困っていると伝えると快く携帯電話をかしてくれ、何とか友人と連絡を取ることができました。
数十分後、寒さで凍えそうになっていた状況で友人が迎えに来てくれました。一日中寒空の中彷徨っていたので本当にほっとしました。
その後は友人にニューヨークを案内してもらい楽しいニューヨーク滞在になりました。
帰国便に乗り遅れる
数日の滞在を終え、帰国の日になりましたが帰国の日に限ってまさかの大寝坊。
急いで空港へ向かいましたが、搭乗の時間を少し過ぎており予約していた便で帰国することができませんでした。
なんとかしてと言っても飛行機には乗せてくれませんでしたが不幸中の幸いで次の日の便に変更してくれることになりました。
飛行機のチケットを改めて取らなければならないことを考えるとぞっとします。
ただ、その時はもう実家のある仙台まで帰る交通費に毛が生えたくらいのお金しか残っておらず、ニューヨークの街中に戻る交通費もなく、友人に改めて連絡を取ることもできず、丸一日空港内で過ごす羽目になりました。
持っている本は読み終え、暇を持て余す約24時間。
ニューヨークの街中同様、ひたすら空港内を彷徨い続け、空腹も限界に差し掛かり、寝るに寝れない状況が24時間も続きました。
今思えば地獄のような24時間だったように思います。
優しいアメリカ人との良い出会いもありましたが、飛行機に乗り遅れるという大失敗によって、持て余す時間というのは本当にストレスが溜まるんだなと実感する経験でした。
今の若者は昔と違って日本から出なくなったとよく聞きます。そのような中で大学を休学して海外を旅した経験というのは得難いものですよね。