工芸品として有名な漆

漆 特集

日本の工芸品として、漆は非常に有名なものとなっています。海外でも人気のあるものとなっており、日本を代表するものとして認識されています。「ジャパン」と呼ばれているものです。

漆の木の樹液を採取し、精製加工することで塗料として使う事により、建築物や工芸品の見た目を良くするうえ、耐久性を高めるという事にもつながります。腐敗防止、防虫なども効果もあります。塗料以外にも、接着力の強さを生かして接着剤のように利用することもあります。

こうした効果から古来より重宝され、長く使われてきた天然の塗料や接着剤として、非常に貴重なものとなってきています。漆にはアレルギー反応を起こす成分が含まれていて、加工前の状態で触れることによりかぶれることもあるため取扱いには注意が必要です。

近年は日本で漆をとるということが困難になってきているため、他の国からの輸入が多くなってきています。安価で入手できるという事は一見メリットのように感じられます。

しかし、産地によって特性が変わってしまうという事もあり、国産のものと同様に使っていても、同じだけの耐久性が維持できないという事も言われています。そのため、文化財などは国産の漆を使った修復などが望ましいと言われています。それほど多くの量をとることができない中で、どのように確保していくかという事は今後の日本の大きな課題となっていくことでしょう。

漆の利用の歴史は長く、古くは縄文時代から利用されていたといわれています。奈良時代以降は工芸的にも発達し、蒔絵などを施された美しい仕上げのものも多く登場したようです。

こうした歴史、文化や芸術といったものを継承していくために欠かせないものが漆であるといえます。貴重であるうえに欠かせないものでもありますから、これからも美しさを楽しんでいくために、また文化財を後世までしっかり伝え残していくために、漆を利用できる環境づくりという事を意識して取り組んでいくべきだといえるでしょう。

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